うめたび!

風の向くまま、気の向くまま、旅をするにはまだまだ経験も修行も足りませんが、楽しんで旅をする様子を綴ります。

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不器用に夢を追い続けることの是非/ジャニーズJr.活動22歳の年齢制限導入について

先日ジャニーズ事務所が、所属するジャニーズJrの活動について、制度を一部改定すると発表して話題になりましたね。

 

news.yahoo.co.jp

 

私自身、芸能界はまったく詳しくないし、そこまで興味もないのですが、それでもこのニュースは少しびっくりしました。

 

ジャニーズ事務所って、ほんとに昔から、私が子供の頃から存在してたくさんの人気アイドルを生み出してきた事務所です。

社会現象を巻き起こしたグループも、国民的人気を誇ったグループも、卓越した歌とダンスで魅了してきたグループも観て来ました。

 

そんなジャニーズ事務所にはCDデビューしていない「ジュニア」と呼ばれる子達がいて、中にはデビューしていないのにテレビで先輩グループのバックで踊ったりして人気を博す子がいると言うことも、芸能界に疎い私でさえ知っているくらい、認知度は高いものでした。

みんな芸能界、日本のショービジネスの歴史の一部となって活動していた訳です。

 

最近はその人数がどんどん増えていて、成人した年齢の子もいるそうですが、ここへきて突然「年齢制限」を導入したということがとても驚きでした。

 

記事をちゃんと読めば、22歳でデビュー出来ない子はもう終わり!というわけではなく、双方の合意のもと、今後の話し合いが行われるそうですし、現在22歳を超えている人については既に残留の合意に達しているという事ですね。

 

まったくの部外者の私が気になるのは、これから22歳を迎える子の気持ちです。そしてファンの人から「彼はどうなるの?」と名前も出ないようなまだ無名の子の事です。

 

確かに芸能界って甘い世界じゃない。努力してもデビューできて人気が出る人はほんの一握りで全員が売れっ子になれる訳じゃない。

 

いつまでも大手事務所で芽が出ないままくすぶっているより、22歳というまだまだ若いうちに将来の進路を考える機会を与えるのはすごく良心的だと思います。

最近はジャニーズjrの活動をしつつ大学へ通ったり資格をとったりする子も増えたと関連記事でも知りました。

自分を冷静に見つめ将来を見据えている子、それが出来る子はいいと思います。

 

でも中には、一途に「アイドルになる」「歌と踊りが好き」と夢だけを追いかけて努力を続けて、でも芽が出ない子がたくさんいるんだと思います。努力が報われない残酷なことがこの世にはあるのです。

「アイドルなんて無理かも知れない」と一抹の不安を感じることはあっても、そんな弱気を押しのけながら不器用に夢を追いかけている子に、引導を渡したらどうなるのか。

 

22歳ってとっくに成人しているけど、心はまだまだ不安定で弱いところもある。盲目的に夢を追っていたところ、いきなりその夢が破れたとしたら。

おおげさでなく、自分の人生を全否定されたような挫折を味わうことになります。

まだ22歳で絶望の底に叩きつけられ、心に深い傷を負ってどうやって立ち直る事が出来るのか。その理不尽な痛みをどこにぶつけたらいいのか。

どこにも行き場のない思いを抱えることになります。

 

周りの優しい人が手を差し伸べても、素直にその手を取れないかもしれない。人生はまだまだこれからだよなんて言葉が薄っぺらいまやかしの慰めとしか受け取れない。

 

 本当に傷ついた時って、周りの言葉を素直に聞き入れられないものです。でも、その傷を癒やすのは当人しかいない。立ち直るのに何年もかかる。一途に不器用に夢を追いかけてきた分、心にあいた穴も大きいわけです。

 

事務所がすべて悪いと責めるのは簡単ですがそれもどこか違う、結局人生は当人が自分で切り拓くしかない。

せめて良心ある人がそばで見守ってくれることを願います。夢破れたから人生が終わったわけでも、否定されたわけでもない。希望を見出してほしいと思います。