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うめたび!

風の向くまま、気の向くまま、旅をするにはまだまだ経験も修行も足りませんが、楽しんで旅をする様子を綴ります。

旅するように暮らす

最近、家の近くを歩いていて、神社でお祭りを

やっているのに出会いました。

正直、近所に住んでいても見落としそうなくらい

小さな神社なのですが、夏は盆踊り、秋はお祭り、

新年には初詣客にお清めのお酒を振る舞ったり、

確か餅つき大会、なんてのもやってた。

どれも人出は多くはないのですが、ゼロではない。

地元の人がちゃんと来ているのです。

当たり前だけど、何だかすごい。

また、うちの近所に居心地の良いカフェがあるのですが、

外観は可愛いのですがちょっと微妙で。

入るまでに少し勇気がいりました。ただ、悪くはなさそうな

雰囲気が、小さな店全体に漂っていたので、思い切って

入ってみたら、ものすごい狭い店内にびっくり。

でも、椅子やテーブル、飾り棚においてある雑貨ひとつひとつに、

オーナーさんの気遣いが感じられる心地よい空間でした。

珈琲にいろいろとこだわりがあるようなのですが、

料理のメニューも豊富で。しかも量がちょうど良くて美味しい。

オーナーさんは、おそらくご夫婦なんですが、

お二人とも親切で癒し系な方達です。

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ただ暮らしていると日常に埋もれて見落としてしまいますが、

「旅人」目線で見て歩くと、地元にも非日常が溢れています。

パリやウィーン、ロンドンを観光客として歩く時、

ただの路地裏、信号、行き交う人々、公園の柵ひとつにまで

ヨーロッパの風情に非日常を見出してしまう。

日本とまるで街並みや景色が違うのだから当たり前だけれど、

自分の暮らす町を、同じ目線で見たら、きっといつもと違う

発見があると思うのです。

パリとかロンドンでなくても、

「朝、起きて、お腹が空いているけれど家に食べる物がなかった時、

よく近所のカフェへ朝食をとりに行った。店の主人は私を見覚えていて、

顔を見るやすぐ温かいカフェオレを出してくれる。私は朝刊を読みながら

ゆっくり湯気の立つカップから啜り、窓から差し込む朝陽に目を細めた」

なんちゃって「パリのカフェライフ」が成立できるのです。

びっくり先進国ドイツ (新潮文庫) -
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住まなきゃわからないドイツ (新潮文庫) -
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「住まなきゃわからないドイツ」

「びっくり先進国ドイツ」

の著者・熊谷徹氏は、フリージャーナリストとしてドイツで暮らした日々を

綴り、日本人がドイツに対して抱いている先入観を気持ちよく裏切って

くれます。

ジャーナリストらしく、ドイツの政治や歴史、社会問題にも

鋭く切り込んでいますが、大半はドイツ、ミュンヘンでの暮らし、

ドイツ人の国民性について書かれています。

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春の歓び、夏の楽しみ、ドイツへ来てパンが好きになったくらい、

パンが美味しいこと。

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バケーションに命をかけるドイツ人の情熱。

ミュンヘンで一番快適な乗り物は自転車とか(ベンツとかじゃないんだ)、

謡曲事情(ドイツらしくベルリンの壁を歌ったものとか)などなど。

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住人でありながら、どこか「旅人」の視線、好意を持ちながらも

どこか冷静な目で語るその文体から、ドイツの印象を鮮やかに描き出しています。

日本人と通じる国民性があったり、それでいてまるで正反対な顔も垣間見せる

ドイツとその人柄に、心が引き寄せられています。